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その買い物本当に必要?ポイントサービスについて考えてみる

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 近年「ポイントサービス」が激化していると感じる。というか、ポイントサービスが多すぎて何がなんやら。いっそのこと、全部どれかに一本化して欲しいものだ。

買い物をした際に、「Tポイントカードはお持ちですか?」と聞かれる。「提携しすぎじゃないか?」と思うのだが、このポイントサービスの全貌を把握している人は少ないのではないか。複雑すぎる。

なぜ、こうもポイント化されているのか?

これは、顧客誘因と囲い込みのためだが、その根本に先日記事にした「保有効果」が関係していると感じる。

保有効果に関してはリンクをご覧になっていただきたい。

kaaaaawa1.hatenablog.com

所有物に価値を感じる保有効果だが、このポイントサービにも見られる。そこで思うのが、商品の〇割引値引きよりポイント還元を好み、手段」が「目的」になってしまっているんではないかと言う点。

後述しますが、ポイントが欲しいために買い物をするなんて矛盾していると思う。

ポイントが貯まると嬉しい

 企業側の施策で、「現金値引き」と「ポイント進呈」があるが、みなさんはどちらが得だと感じるだろうか?

ポイントは付与されたお店(グループ)でしか使用できないので、値引きに比べて損になる。(値引きで浮いたお金で違うもの買ってしまえば同じだが)

ただ、ポイントが貯まっていくと嬉しい気持ちになると思う。積立てられていくポイントを見ると貯金をしている錯覚に陥る。ある種のミッションクリア。言うならば、課題を解決した後のステップアップに近しいものを感じる。

この、ポイントが貯まって嬉しくなってしまう感じは、保有効果が作用しているからではないかということ。

手段が目的になっている「ポイントサービス」

 仕事でもそうだが、目的を達成するために存在するはずの一つの手段が、いつのまにか手段を消化することが目的となっていることが多々ある。日々の営業報告とかはそうなりがち。

分析をして打ち手を考えるために、日々報告をしているのに、報告をすることが目的になっては意味がない。本当無駄。

日常生活でも「手段」が「目的」となっていることがある。それが、商品を購入したあとのポイント進呈サービスだ。 

  • 「今日はポイント2倍デーだから何か買い物しなきゃ」
  • 「後○○円で進呈の基準値なので、何か買わなきゃ」

このような行動を取ってしまっては、これこそ売り手が狙っていることであり、「手段」が「目的」となっている現象。

ポイントは「目的」ではなく「手段」いわばおまけ。ポイントを貯めるために買い物をしているようではダメ。必要な商品を買うためにポイントを貯めるはずだが、貯めるために必要のない買い物をしてしまうのは本当意味のないことだ。

人は自分の所有物に対して価値を感じやすくなる。だからこそ、自分のポイントカードに入っているポイントを価値あるものと感じてしまい、ポイントを付けるために行動するのだろうか。

何割引よりポイント還元を好む方は多いと肌感覚。2円値引きより、2pt進呈。ちりも積もれば山となる

所有原理はインプットされたものらしい

 先日読んだもので「ヒトは狩人だった」という書籍がある。ここに出ててくることを紹介すると、人は農耕、放畜時代に「所有原理」をインプットしているという。

コレクターの欲などを見ると、自分の所有物に対する欲求は、人古来のものなのかもしれない。これと同様に、ポイントを貯めることが目的となっている人は、所有原理が働いているのであろう。