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【電気④】電気料金の掛り方は?

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 前回の続きです。前回は「料金プランの種類」のを記事にしましたが、今回はそのプランの「実際の料金の掛り方」を説明してみようと思います。自分の自宅の料金明細を見たことがない人は多いんじゃないですかね。

 

 学校で習った「理科」を少し思い出してみましょう。理科嫌いやったなーそういえば。

 

電気単位のまとめ

 

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 この単位を覚えておけば電気料金は楽勝です。

 

「W」

 これは、すべての電化製品に記載されていますよね。Wを見ると、その対象の製品はどれくらいの電気を使用するのかがわかります。ちなみに熱を発生させる製品は1,000Wくらいと高いです。ドライヤー、電気ストーブ、卓上IHとか。

 

 

「V」

 日本のコンセントの電圧は100Vです。「電気を循環させるために押し出す力」という解釈で間違いないかと思います。ちなみに、海外は120~240Vです。だから、海外旅行に変圧器がいるわけですね。じゃないと、製品がキャパオーバーして壊れてしまいます。ただ、スマホの充電器などは、100~240V対応の物がほとんどなので、変換プラグだけで大丈夫です。

 

 

「A」

 電気の量です。「 W ÷ V 」で求められます。前回の記事でも書きましたが、東電などにはアンペア契約があります。契約したアンペア数を超えると、ブレーカーが落ちます。関電は住んでいる建物によって最大アンペアが決められているらしく、引き上げには工事が必要だそうです。私は関電と契約しており、ブレーカーは単三の40Aでした。ちなみに、みなさんのご自宅にある電源タップですが、だいたい「15Aまで」が推奨なので、熱機器の同時利用は避けてくださいね。

 

 

「Wh」

 1時間当たりの使用料です。「kWh」は「Wh」の1,000倍です。つまり、「1,000Wh = 1kWh」ですね。この単位が電気料金を見る単位になるので、必ず覚えておいてください。

 

 

 単位もわかったところで、電気料金の掛り方をみていきましょう。

 

料金の基本構成

 

 基本的には三つのカテゴリーから料金が発生します。

 

  1. 基本料・・プランの基本料
  2. 使用料・・使った分の料金
  3. その他・・再生可能エネルギー発電促進賦課金 / 燃料調整額

 

 この三つから料金は構成されており、ここから各種割引がかかります。(口座振替割引など)

 

 再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)は、再生可能エネルギーを買い取るための費用を使用者みんなで負担しようというものです。携帯電話のユニバーサル料みたいなもんです。

 

 太陽光で発電した電気は、国が定める固定価格で電力会社が買い取る仕組みになっています。電気使用量に応じて値段が決まります。一度明細をご覧になってみてください。イメージこんな感じ。

 

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 燃料費調整額は、言葉のとおりです。「原油」「LNG(液化ガス)」「石炭」の輸入価格は変動します。燃料価格の3ヶ月の平均を取り、加算、減額されます。ちなみに、私の自宅の前回の請求は▲195.91でした。

 

 

実際の料金概要

 

 では、例として東電と関電で料金の掛り方を説明します。

 

東京電力「従量Bプラン」

 

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 まずは、自宅のA数を決めます。目安としては、同時に最大何Aを使用するのかを考えます。従量電灯Bプランだと以下のようになります。

 

  • 10A      280円80銭
  • 15A      421円20銭
  • 20A      561円60銭
  • 30A      842円40銭
  • 40A 1,123円20銭
  • 50A 1,404円00銭
  • 60A 1,684円80銭

 

 この中から自宅のアンペアを選びます。上図でいくと、「30A」の場合としているので、842円40銭が基本料になります。

 

 ここに、月に使用した「kWh」に応じて算出された料金が加わり合計になります。7,838円ですね。(今回はわかりやすく、再エネ賦課金と燃料調整費は割愛しています)

 

 

関西電力「従量Bプラン」

 

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関電の場合は、アンペアを選ぶことはありません。そのかわり、使っても使わなくても「15kWh分(373円73銭)」が必ずかかります。

 

 そして、残りの使用した「kWh」に応じて算出された料金が加わり合計になります。8,038円ですね。ここで見て欲しいのが「1kWhあたりの単価」です。関電のほうが高く設定されていますね。

 

 このように、各社料金体系や1kWhあたりの単価などが異なります同じ電力を使用した場合でも「200円」の差が出ています。何気なく使用している、「電気」という光熱費に、ちゃんと目を向ける必要がありそうですね。

 

明細票の見方を覚えましょう

 

 ここまでくれば、電気に詳しくなったんではないでしょうか。各社の料金プラン発表が楽しみですね。

 

 電気料金の明細を見たことがない、もしくは、見方がわからない方は多いと思います。なので、実際の料金明細をもとに説明してみようと思います。

 

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 これ、私の料金明細なのですが、全然電気使ってないです。この月の使用料は「124kWh」で、料金は「2,833円」でした。一人暮らしにしては安いのか。冬やのに。

 

 まず見たいのが①の契約種別です、このプランの種類によって基本料や、電力単価が違うのでチェックしましょう。

 

 次に②の使用量を見てください。これは、一カ月で使用した電気の量が記載されています。多い方は、なぜ多いのか思い返してみましょう。(どんな機器を使用したか)

 

 後は、料金の内訳や先月の内訳、昨年同月の使用料、を見て比較をすれば、電力会社の切り替え準備はバッチリです。

 

 ちなみに私の当月の内訳を見てみましょう。内訳は④の項目にあるとおりです。

 

  • 最初の15kWh    373.73円
  • 15~120kWh  2,397.15円
  • 120~300kWh   117.04円
  • 再エネ賦課金     195.00円
  • 燃料調整費      ▲195.91円
  • 口座振替割引    ▲54.00円

 

 合計で、「2,833円」となりました。電気料金の内訳はこうなっているんですね。みなさんもご自宅の料金明細を出し計算してみてください。

 

結局変えたほうが得なの?

 

 正直言いますが、「まだわかりません」。各社新料金プランとして料金を出していますが今のところは電気をいっぱい使う方(家庭)は得になりそうですね。また、その提供会社の施策内容によっては乗換を検討してみても良いかもしれません。

 

 サービスインするのが4月以降です。それに向けてまずやることは、今の料金体系を知ることが最善だと思います。なんでもそうですが、「問題解決をするためには、現状分析」が必要です。やみくもに打ち手をうっても効果は出ません。しっかりと現状の仕組み、原因を把握したうえで、打ち手を考えていく必要があります。

 

 今回で四回目の電気シリーズですが、いかがだったでしょうか。当ブログをご覧になってくれている方が、少しでもスッキリしてくれていると嬉しいです。