kaaaaawaのブログ

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すべてが管理される、そんな近未来社会は来るのか?

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 日本は相対的にみて「礼儀を重んじる」人種と言われている。そんな中で、日本人は時間を厳守する、落し物を届ける、相手を敬う、など道徳意識(モラル)が強い。

これは「恥」を重んじる人種だからではあるが、社会規範として「モラルを欠如してはいけない」という共通概念が存在している。

www.itmedia.co.jp

おもしろい記事を見つけた。簡単にまとめると「目の届かない場所でモラル意識を作るという内容だ。

カーシェアリング事業で業界トップに立つパーク24(タイムズ)が、シェアビジネスにおいて最大のネックである「利用者のモラル」をいかにして操作するのかを説明されている。

この記事を読んだ後、「何か大きなパラダイムシフトが起こる予感がする」と感じた。

つまり時代の変換。今までの社会における当たり前(観念)が、塗り替えられるのではないかと言うこと。

カーシェアリング事業で黒字化をしてる企業はタイムズだけらしい。

今回は「いかにして黒字化をしたのか」ではなく、私が抱いた「変換の予感」という疑念について少し考察してみたい。

どのようにしてモラルを作るのか

 先述した、シェアビジネスのネック利用者モラルの問題

利用者の使用方法が乱暴でガサツであれば、修繕費や清掃費、客離れなどマイナス要素が出てくる。

なので、利用者のモラルを高い次元で保つということは、最大の課題であり重要項目となる。

では、どのようにして良いモラルを醸成するのか?

まずは顧客の情報管理を徹底する必要がある。

タイムズでは、「トニック」という社内システムと、「タイムズクラブ」という会員システムで、稼働率はもちろんのこと、利用者の細かい情報(個人情報を含む)を分析されている。

このトニックを活かせば、車の位置、速度、ガソリンの残量などの多くの情報を把握できるそうだ。

ここで簡単に想像つくのが、「モラルを欠如した使用者に罰金を要求する」ということ。使用上の注意を違反した使用者にペナルティーを要求する。

また、乗車前アンケートを行い、前の人の使用環境などが悪ければそれに対し罰金をとる。

ようは、顧客管理をしているという無言の規制を浸透させモラル向上を図ると言うこと。

しかし、これでは常に目を光らせて管理していなければいけない。

タイムズでは上記の顧客管理に加え、「綺麗に使うとポイント進呈、汚く使うとポイント徴収」というポイント制度を導入している。

良い行いをするとポイント貰えるよ、でも悪い行いをするとポイントが減っていくよ。というルールを設けることで使用者モラルの醸成に成功したそうだ。

「綺麗に使って」とお願いするだけでは大きな効果は生まれない。独自のルール(概念)を作ることにより使用者同士でモラルを高めてくれると言うことである。

ポイント進呈は珍しくないが、ペナルティとして徴収というのはおもしろい施策だ。

ポイント制度の詳細はこちら。

TCPプログラムとは | カーシェアリングのタイムズカープラス

大きな変換の予感

 今後、IoTが更に進化していけば、運転中のリアルな情報も監視できてしまうのではないかと思う。

例えば、道路交通法違反や運転中の深層心理(ハンドルを握る手から分析)などの情報が監視できるようになったとした場合こんなことができるのではないか?

ある基準をボーダラインとしておいて、それに達すると強制的に運転不能になる」

まさにアニメの世界だ。こんなことが起きれば世界はガラッと変わるだろう。

ただ、管理するのが人だと膨大な情報を処理しきれないので、何らかのスーパーシステムが開発される必要があるが。

先日、サイコパスというアニメを見た。内容をざっくり話すと「社会のシステムとして絶対的な判断基準が存在する」という内容である。

先述した「ある基準をボーダラインとしておいて、それに達すると強制的に運転不能になる」というのと全く同じ。

もし、こんな世界が起こりえるとするならば冒頭で書いたとおり、時代の根底を変換させるパラダイムシフトに他ならない。

現段階でもところどころシステムは存在する。それらが全て集約され一本化した時、私が抱いた何か大きな変換が起こるのではないだろうか。 

サイコパス(アニメ)の内容

 少し概要を書いておく。設定としては、人間の心理状態や性格を測定しそれら全て数値化されるという世界の話。

色々な指標の数値があり、「シビュラシステム」というコアシステムが管理している。そのシステムが数値をもとに人々の生活や行動(就職先など)を決定してしまう。 

色々な指標の中に、犯罪にまつわる「犯罪係数」という数値がある。簡単に言うと、犯罪と規定される行為をした場合「犯罪係数」が高くなり裁く対象になる。

ただし、犯罪をしていなくても潜在的に「悪の要素」が高い人がいる。

その人は生まれ持って犯罪者の候補とされてしまう。これがこの物語の恐ろしいところ。

つまり、システムが判断したらどうあっても犯罪者になると言うことなのだ。システムは絶対的。

サイコパスの詳細はこちら。

PSYCHO-PASS - Wikipedia

私が感じたのは、「システムに依存すると、自分の意思判断行動ができなくなるのでは」と言うこと。

作中では、コアシステムによって生活をおくり、身の安全が保障されているので、人々は他者を警戒する意識や習慣がない。

システムに監視されることに対して、疑問を抱いていない状態となっている。

まあ、 全てがシステムによって管理され統制されているのであれば、なんの疑念も持たずに、むしろその基準に達したいと思うのが普通なのかもしれない。

簡単に説明しようと思ったが難しい。ストーリーが気になる方はご覧になってみては。 

まとめ

 タイムズでは、利用者同士で評価しあうポイント制度を導入し、モラルの醸成をされている。

別の言い方をすると、個人を数値化することによって統制をとる。ここに何か違和感を感じる。

「○○したらポイント貰える、徴収」という概念が当たり前になると、「ポイントの増減」を軸に生活が流れる。

今の世の中では、ポイントが貰えるかも・・・なんて取るに足らないことかもしれない。だが、これが評価として目に見える形になれば話が変わってくる。

全ての行動に「評価の増減」という統一ルールが設けられれば、モラルある行動を取るようになり、しだいにそれが普遍的な概念になっていくのではないか。

例えば、評価が低い人は入店できない店があるとか、待遇の良い企業に就職できないとか何かのマイナス要素が待ち受けているとなると、間違いなく良識ある行動を取るようになるはずだ。

かなり飛躍した話だが、もしマイナンバーなどを活用し「全てを統制するコアシステム」ができるのであれば、あながち無くはないと思う。

バズワードになっている感が否めない「ビッグデータ」も、膨大な顧客情報になりる。統制を図るためには、まず情報の収集と管理が必要。

ネットが当たり前の今の世の中ではもう収集は揃っている。後はその情報をいかにして解析し管理し使用するかが重要。

私が生きている中でどんな変換が待っているのだろう。全く予想できない。

今では、AirBnBという企業が部屋のシェアビジネスを展開している。

調べると車、家電、自電車、部屋、子育て、様々なシェアのビジネスが存在した。今後このビジネスモデルは広がりを見せるのだろうか。楽しみだ。